じじらぎ

  

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水罰

雨雲らしきものが島に近寄りそうな気配もあったが、雨にはならない。

夕立も来そうで来ない。 きのう勝手に出した小宝島の梅雨明け宣言は、撤回しないですんだ。


午前10時過ぎ、村営フェリーの入港までは間があったので、湯泊の露天に行った。 強い日差しを避けるため麦わら帽子をかぶって湯に浸かる。  ハタから見れば随分と滑稽な格好に違いない。


カンカン照りだとお湯も熱い。 「海水」 という表示のあるコックをひねってうめる。

それが普段と様子が違った。 いつもはホースが生き物のように浴槽をのたうち回り、油断すると浴槽を飛び出す勢いの水が、よほど穏やかになっていた。 

あらためてみると、水量はいつもの3分の1くらいだろうか。 ホースの先端から水は静かに間断なく流れ出ていて、頃合いの勢い。 

水不足に苦しんだ小宝ではなく昔の東京の話だが、「みずばち」 という言葉があったらしい。 

漢字で書けば水罰。 水を粗末にすると、いつか報いを受けて水の大事さを思い知らされる日が来る……というのである。 

水の勢いも強すぎないのがいい。 海水といえども動力を使って海からわざわざ汲み上げている。 湯水の如く蕩尽してはいけない。



心なしか、水の色も普段より澄んでいるようにも見えた。

ひょっとしたら「海水」 をやめて真水が使われるようになったのかも知れない……。  そんな期待を込めて嘗めてみた。

やっぱり辛い。 海水相応の海水の辛さであった。

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