じじらぎ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

燦々

IMG_0086 (1024x683)   0536時、湯泊。  サン婆さまがいなくなっても日は昇る。







20日の出 (1024x819) - コピー    2009年10月の湯泊の朝。 

サンは日の出遥拝と朝ぶろにはいつも同行した。 というより実態は私の方が連れて行ってもらった。  日課をサボりたい気分のときもサンは強引で有無を言わさない。 声は出さないが全身で誘う。 嫌も応もない。

海が見えるところまで来ると、サンは安堵した様子で東の方を遙拝する。 視力が失われても海を仰いでじっとしている。


   

∇…025    日が昇ると、低い角度から照射される光でサンの全身が金色に輝く。 サンという名前の由来は珊瑚礁の珊だが、燦々と降り注ぐ光の燦の方がよりふさわしいかも知れない。



∇…044  ∇…159    サン婆は水もお湯も嫌いである。 人間の爺が湯舟に浸かっている間は、露天風呂と海が視界に入るところに端座する。 目が見えなくなっても同じ方角に顔を向けたままジッとしている。 鼻と耳の先だけがピクピク動いている気配。




∇…020 (3)   珊瑚礁の道なき道を往くのも好きだった。 ヨタヨタといつまでも歩く。 それが、突如立ち止まって小休止を求めるようになった。 2日後には立ち上がれなくなり、それから10日ほどして昇天した。 



∇…032  410 (683x800) DSC02253 (1)避難 (800x692)   サンは生まれつきの品があった。 強者弱者を分け隔てせず、いつも毅然としていた。 誰にでも優しく、ヨチヨチ歩きの乳幼児から小突き回されても、されるがままになっていた。 

際立っていたのは旺盛な好奇心。 濡れた鼻は高性能のアンテナで、人の知り得ない情報をかぎとっているようにみえた。 

三枚目は2011年3月11日、三陸方面に大地震がおき津波警報が出て避難したときの写真。 神妙な面持ちで控えていた。 何を考えていたのだろうか? 





盲犬と棒(800x600)   この年の夏には全聾、全盲、嗅覚障害に加えて身体感覚もおかしくなってきた。 足に絡まるリード(紐) を自力ではほどけない。 棒の先に短いリードを付けて誘導することになった。 




 

★s-フラッシュ・メモリーからの写真 076 - コピー (2)   リードを離すと島の珊瑚礁原を思うさまに駆け回っていた頃の若いサン。 左手はかつての相方、陣(じん)。 陣は先に逝ったが、これからは両者揃ってあの世の入り口で迎えてくれるのだろうか?

/strong>
関連記事
COMMENT
ひろさん、お久しぶりです
サンはよく生きました。 いささか神がかりですが、生まれつき高潔な魂をもっていた、不思議な存在でした。 心安く「犬畜生」などと言うまい。 いまどきは、人間の方がよっぽど畜生です。
千歳人さん、コメントありがとうございます
保存をどうするか、厄介な問題ですね。 自分自身、過去の写真やデータをひきだすのに随分と手間と時間を食うことがあります。 考えてみます。 メモリーカードは容量が少なく、壊れやすいというのは実感しています。 HDDは最近になって使いだしましたが、どのくらい信頼性があるのか分かりません。 それにしても、ブログだけでも膨大なものになってしまいました。 
保存
ふと気になりました。子宝島は何をするにも不便なのは周知の事実。サンの画像ですがSDカードやHDDの中だけでしょうか、今はネットからプリンアウト注文出来ますから印刷するのをお勧めします。
何せ、デジタルデバイド(保存方式と思ってください)の信頼性は一番低いですから。プリントアウトしたら経年劣化はしますが、かなり持つ筈です。
サンさん、大往生ですね。

幸せな生涯だったと思います。

COMMENT FORM
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS 管理者にだけ表示
TRACKBACK
TB URL : http://jijiragi.blog105.fc2.com/tb.php/1122-0ba3138b
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。