じじらぎ

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春夏風冬

IMG_1452 (1024x683)    前に小宝島には秋がない…と書いたことがある。 ギラギラと陽光が照りつける夏がいつ終わるかと思っているうちに、ある日気がつくと、冬の冷気が忍び寄っている。 真夏から突如冬になる。


しかし、昨年になって忘れかけていたことを思い知らされた。 息をつく間もなく6つの台風が近づき、中心はそれたのに島をあおり、石も土も家も草木も塩漬けにした。



奄美では前例のない台風連続被害と大々的に報じられ、形ばかりにしろある程度の対策、救済がなされたらしい。


パパラギでは庭と裏の菜園の野菜が壊滅的な打撃を受けた。 このことを鹿児島市にある村役場の人に伝えたら、いちおう耳を傾けるふりをしてくれた。 耳は傾けても、話の内容が耳に入った気配はない。



役所が何かしてくれるとは初めから期待していない。 長いこと放心状態が続いて、裏の菜園はほとんどほったらかしにした。 新しい種をまく気力が失せた。 

女将が気を取り直して土越しの作業に本腰を入れ始めたのは、先月に入ってからのことだったろうか。 しかし、今月も半ばに入ると台風が息を継ぐ間もなく通り過ぎるようになった。

いらい、間断なく風が吹く。 波が騒ぐ。 いつの間にか烈風の季節になっていた。



そう、小宝島には秋がない。 その代わり、烈風と荒波と塩漬けの季節がある。 

……春夏風冬。
  


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