じじらぎ

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稲妻

自分の亡きあと家族に何を残すか…ということを真剣に悩んでいる人がいて、我が身をふり返る始末になった。

自分の場合は何も残さない。特段の思いがあったわけではなく、成りゆきでそうなった。父親から相続した遺産は一つだけ。これは一人娘にそのまま伝える。

ここまで真面目に読んでいただいた人には申し訳ないような気もするけど、本音も半分は入っているから勘弁してもらいたい。相続した遺産というのは西郷隆盛の遺訓 「子孫のために美田を買わず」という心得。

そう。残すのは、父親が我儘に生きたという記憶だけ。先祖代々の遺産としての我儘は、いつのまにか、かなりの部分の生前贈与が済んでいる気配。

我儘には権威権力に無用の敬意を払わないというだけでなく、弱い者いじめをしない…という成分も含まれていると思っている。そう思いなせば、存外捨てたものでもない。

ただし、こんなものを人さまに勧めるわけにはいかない。人によってはガラクタの骨董。もしも子どもさんが障害をかかえているとしたら、親が我儘勝手に暮らすことに何の価値もない…。

……さっきまで、いままで聞いたこともないような凄まじい音をたてて宿の周辺を舞っていた風が急に止んだ。まだ暗い空を見上げると、恐ろしいほどの静謐があった。

なぜ急に静かになったんだろう…と思っていたら、南の空に稲妻が光った。間をおいて西の空、竹ん山の上からも光る。それ以上のことはなく、やがて元の暗闇。机に戻ったら大粒の雨が屋根をたたく音がして、豪雨になった。

稲妻は、人を我儘に駆り立てるようなところがある。29年前の未明、中之島でみた南の海に光る稲妻と今、自分が小宝島にいることとは、ひょっとしたら関わりがあるのか…?

天気概況を確認したら前線が通り過ぎただけのことだった。この前線もやがて途切れ、大陸から新しい前線が雨を連れてまたやってくるという。なるほど、代船の「みしま」が鹿児島出港を一時迷ったのはこのせいだった。

室内の温度は摂氏22度。ようやく雨はやんだが、梅雨の末期のような肌もち(体感の天気模様) である。
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