じじらぎ

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おばさん!

街に出ると、いろんな人に出会う。親しみと、甘えのような気分を込めて「おばさん」 と呼びたくなる人もいる。

きょうも、そんな人に出会った。世話をかけたが、損得勘定抜きで応対してもらった。

仕事を懸命にしている人、他人に誠意をもって接する人は美しい。これは男女を問わない。実年齢も関わりはない。

「おばさん」 は、生活の垢にまみれていても輝いている。有名人やセレブの世界ともブランド物とも縁はないけれども、そんなものに馴染んでいるヒエ臭い女どもには、及びもつかない品がある。

男にも仕事を立派に、そしてさりげなくこなしている人がいる。ただ、自分が男であるというよんどころのない事情があって、気安く「おじさん」 と思うわけにいかない。

ずばり申せば、男よりも女がいい。ほんものの女性が本来もっている柔らかさを男に求める趣味は、年をとってもついに持ち得なかった。いまだに女性にこだわる不自由をかこつ。

男はどこかゴツゴツしている。ムサい。 「文化の垢を背負っている」 と言った人もいるが、自分が男であるという宿命はいかんともしがたい。

男にたいしては“寄らば斬るド” というところまで行かないにしても、ついつい構えてしまうところが、どこかにある。難儀なことである。女の敵は女…というが、男とて同じ。

“おばさん” は必ずしも年上である必要はない…。 とは言いながら、いちど抗議を受けたことがある。「おばさん! おばさん!って気安く言うけど、私はあんたより年下なんだからね」。

おばさんがカウンターの内側で中華鍋を振るってつくるちゃんぽんは絶妙だった。ほかの人が真似をしても、なかなかそうはいかない。強火のガスコンロに立ち向かうときの気迫が違う。

だから真正の「おばさん」。 「おばさんがダメなら○○子ちゃん? それとも○○子さん?」 と聞いてみると、本人がふき出した。 「どっちも気色が悪い」 という。 結局は、もとの「おばさん!」。

百十数歳まで生き、当時世界一の長寿といわれた奄美の泉重千代さんにインタビューした記者のなかで遠慮のない質問をした人がいた。 「どんな女性が好みですか?」

重千代じいさんは、しばし考え込んだ。 そして一言、「やっぱり、年上がいいナ」。

じいさんが好もしく思った人は、すべてあの世に逝ってしまった…。 過去の甘い回想にひたるのみ…などとクソまじめに考えてはいけない。 

重千代さんは女性の訪問を受けるとことのほか喜んだという。 いい女は若くても“おばさん” であったらしい。
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素敵なおばさんは

たくさんいますよね!

ただ女房におばさんと言ったら

怒られますけど(^^)

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