じじらぎ

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一期一会

一期一会というけれども、人の存在はもっと濃密に絡み合っているのかもしれない。

宿の手伝いをしているといろな人に会う。みんな初対面。しかし、話をしてみると行きずりの他人でなくなってくる。

知り合いの知り合い。遠い親戚の知り合い。 姓の由来の話になって、ひょっとしたらご先祖が同じでは? ということになったりすることもある。



きのうは工事関係の人たち4人と語った。雨があがったので、庭で炭をおこして、好みのものを勝手に焼いて食らう。

この方式だと食事はいつの間にか始まり、いつまでも終わらない。口々に、「島に仕事にきて庭でバーベキューをやるなんて思いもしなかった…」。 

宿の手抜きをなじっているのではない。喜んでもらっている。夕食をとるのに、遊びの気分が加わる、こんなことは何年ぶりという人も。

外の空気には不思議な解放感がある。口が軽くなり、お里が知れる。 知れたお里はみんな同じ。それぞれに格好をつける必要のない気楽な出自であることを確かめ合う。

いずこも同じ馬の骨。馬の骨にはおおむね2系統あって、平家か源氏。 ありがたいことに皇族方のご臨席をたまわったことなんぞない。そうならなくて幸い。失礼の段に及ぶかもしれぬ。

爺ぃの父方は、熊襲・隼人の血をひく非民。一時のスケベ心のために女装したヤマトタケルに刺されたカワカミノタケルの子分、あるいはそのまた子分の末裔。

系図なんぞない。それが有り難い。おかげさまで、ここらあたりでは皇族よりも古い家柄、女装趣味なんぞない家系と大ボラを吹くこともできる。


しかし、平家源氏の末裔も今どきはみんな苦労している。それぞれに家族と離れて遠い島での下請け、孫請け。

年を食ってからようやく嫁のきてがあって、4歳の娘が可愛くてならぬという人。同じ年齢の人は、89歳の母親を置いて働きに出た。さいきん妻と離別したという。

どうにか人並みの家庭を構え、子どもがやっと独立したという人は、ひと回り若い。しかし、子がいったん他所に出ると電話一本くれぬと嘆く。すかさず、俺んとこも一緒、と合いの手がはいる。

それぞれの分野で地道な仕事をしてきた日本の職人たち。とりたてて趣味や芸はないが、一通りのことはさりげなくこなせる器用さを珍しいこととしない。

使っている炭の燃え具合のおとなしさ確かさを自慢したら、お株を奪われた。炭袋をあらためていた人がさりげなくひとこと。 「やっぱり、そうだ! これは俺が焼いた炭だヨ」。

∇…002  【宴のあと】


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COMMENT
こんにちわぁ^^
女将さんが私のブログを見ていただいてるみたいで。。。^^;恥ずかしい限りです^^;火をおこしてバーベキューしてみたくなりました^^家は団地なので。。ベランダといっても狭くて。。。^^;そんな広さはないんですが^^;自分たちの言葉を気にせず思う存分話せるところに行きたいですね^^
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