じじらぎ

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黒ぢょか

∇…094 一期一会の補足、炭の話のついでの話……。

いつのころからか、焼酎は黒ぢょかで飲むようになった。若いころはまどろっこしいと考えていたが、明日は飲めない体になっているかもしれぬ。きょう飲む焼酎は念をいれて飲まなければならぬ。

職場の先輩に「焼酎には黒ぢょか」 と主張して譲らない人がいた。「コップに湯を注いで焼酎を割るのは“乞食の飲ん方”じゃ」 と断じる。

思えば、この人には事あるごとにたてついた。今は遺訓(?) を守っている。

黒ぢょかでぬる燗で飲むのが、やはりうまい。焼酎はがぶ飲みするのではなく、ジカ火でゆっくりあたためてチビチビ味わって飲むのがいい。

そこまで勿体をつけていいほどの上等の格別の酒が芋焼酎である。 値段が安いかどうかは知らない。ただ、民衆の酒ではあっても乞食の酒ではない。

それにしても、わが身の暮らしぶり、暮らし向きはいつの間にか乞食と区別がつかなくなってきた。せめて焼酎の飲み方くらい乞食の皆さんと違う作法にしたいではないか。

……今どきは金持ちでも乞食がいる。嫌な世の中になった。



先日、十島村の各島の学校の先生たち数人が宿に泊まった。いつもの黒ぢょかと猪口(ちょこ) を持ち出して焼酎をすすめたら、口をそろえて「うまい!」。 わが生涯で稀有のことで、先生方に褒めてもらった。

なかで黒ぢょかを手にとってじっと見つめる人がいた。やおら手にとり、底まであらためて、炭焼きの人と同じ言葉を発した。 「やっぱり」。 

…実家の窯で焼いた黒ぢょかだという。

黒ぢょかは鹿児島市の寓居に3つあった。パパラギにも亡くなったご亭主が残した、値の張りそうなのが2つある。これを使わせてもらうのが供養かなとも思ったけれども、寓居にある3つのうちのひとつをもってきた。

大きさが手ごろで、持ち重りのほどがいい。色はただの黒。妙な気配のない無愛想といっていいくらいの本物の黒。焼きはかっちりしている。

使いやすいから島までもってきた。あえて美術品的な価値を認めるとすれば、饒舌なところがない。その分、品がある。やはり、沈黙は金。

その先生の実家の窯元については聞かなかった。調べればすぐ分かること。今はやりの自称「作家」や偉い芸術家たちには求めがたい本物の職人の技と心を代々伝えてきた家のひとつに違いない。


ちょっと変に思う人がいると困るので念を押す。私は、芸術家よりも職人の方が偉い…と本気で思っている。ここで句を思いついた。

…職人のせからしいのが芸術家。 もうひとつ同工異曲。 …職人の出来そこないが芸術家。




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COMMENT
良か晩なぁ!
良か晩なぁ! 昔の人たちはダイヤメ(晩酌) のときそうつぶやいて、くつろぎの時の一刻々々が過ぎるのを惜しむものでした。

僕も焼酎の中では芋焼酎が一番好きです。

あの甘く柔らかいかおりと口当たりが

心までほっと、気持よくさせてくれます。

今日も好き日に…。
こんにちわぁ~^^
本当に焼酎の飲み方にもいろいろあるんですね^^家の姑さんは麦焼酎がすきなんですが芋焼酎もたまに飲んでいます^^私は飲めないので違いがわからないんですが^^;
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