じじらぎ

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ペン口

ペン口、ぺんぐち……。初めは「天口」 と聞こえた。長いこと日本人をやって、日本語を常用語としているが、初めて聞いた。まだまだ知らないことが、いっぱいある。

教えてくれたのは、島の植物や昆虫が面白い、と言って宮崎からやってきた「トモさん」。5月に初めて小宝島に来て、間をおかずにまたやってきた。





愛用の自転車がパンクした。子どものころ、鮫皮のやすりやゴムのりを使って直した経験はある。しかし、島には用意がない。

そもそも、ただのパンクとは違う背景があった。雨ざらし日ざらしにして、タイヤには面白くない形状のヒビがはいっている。チューブも存分に劣化しているに違いない。

パンクは、以上の背景、歴史を踏まえたものだった。 空気を入れすぎてはじけたのである。 チューブをとりだしてみると、縦に裂けていた。ゴムのりでは手に余る。

自転車を鹿児島まで送ることになるのか? 島への運び賃は1,700円かかったから、往復だと3,400円…。運び込むときは運転者つきで、そのまま転がしてきたが、付き添いなしとなると梱包もめんどうそう…。

出入りの電気屋さんに相談しているうちに、タイヤだけ外して送る方法を思いついた。一件落着。妙案を電気屋さんに披露したら、ほめてくれない。

チューブを注文すればいいじゃないですか…。 なるほど!





14日に接岸した「フェリーとしま」 には「小宝島 民宿・ささらぎ荘」 宛ての小さな小包が積まれていた。冷凍扱いで送り主不明。

開けてみたら上等そうなプリンと一緒にチューブが入っていた。送り主は中身で判明した。今はほかの島で仕事をしている電気屋さんが、鹿児島市にいる奥さんに手配していたらしい。

今どきは仕事を気さくに手早く確実に片付けてくれる人は珍しくなった。奥さんも偉い。電話1本の連絡で、正確なサイズのチューブを調達し、お土産までつけて直近の便で送り届けていただいた。

宛先が「ささらぎ」 になっていたのは、ペン口を天口と聞いた爺ぃなんぞよりもましな錯誤。「パパラギ」 などという名の民宿があることを考えないのは奥さんが健全な常識人であることを物語っている。



さて、話はペン口だった。

電気屋さんの奥さんの心配りで、ひんやりと冷えたチューブを取り付けにかかった。チューブとタイヤをリムに押し込んだところで、空気の注入口にあったコマのような部品が失踪しているのに気付いた。

汗だくの大捜索をしているところにトモさんがやってきた。「なにか、お手伝いしましょうか?」 。

当面の捜査目標について説明を試みたら、すぐに分かってくれた。「ああ、ペン口のところですね」。トモさんは爺よりは若いけれども、自転車のことは詳しかった。自転車の不具合を自力で解決した経験も豊富な様子。



この人には、島の植物について色々と教えてもらった。なかに和名として教わったものが宮崎の方言名だったものもあった。

ひょっとしたら、ペン口も宮崎方言ではないかと疑った。ネットで調べたら、全国共通の名称。おかげでチューブの部位であるペン口に納まっている部品に「虫ゴム」 と呼ばれるものがあることも知った。



実は、虫ゴムが問題だった。ペン口、虫ゴムがきっかけになって想念は広がる。仕事をするということは一体なんだろう。 そう考え始めると妄想がとまらない。…これについては後日。



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COMMENT
Re: 有難し
こちらこそよろしくお願いします。

もっとキチンと勉強すれば教師になるところでした。それともう一つ。自分は子どもが好きでない、と思い込んでいました。島に来て、それが間違いだったことに気づかされました。
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こんにちわぁ^^
覚え間違いとか読み間違い私はすごくたくさんあります^^;大阪に住んでて読み方を間違って覚えてたことも。。。^^;自転車やさんの奥様すごくいい人ですね^^お土産付きでちゃんと上等なのを送ってきてくださって。。。すごくよく出来た人。。。尊敬します^^
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