じじらぎ

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旅びと浄化

沖縄から来た夫婦が今朝「フェリーとしま」 で名瀬に向かった。


この夫婦、最初は悪石島にテントを張って野営していた。それが小宝島に移り、旅の日程を切り上げて奄美に向かうことになった。

小宝島に来たのも、小宝島を出るのも当人の意志ではない。きょうの村営フェリーに乗ってトカラを離れるのも不本意。


夫婦の話では、いちばん最初の計画は悪石島に居続けるつもりだった。トカラ列島の唯一の足である村営船「フェリーとしま」 の席が自由にとれる“日蝕特別期間” が始まる前にトカラ列島に入り、期間が過ぎてから出る計画。



悪石に入るときは問題がなかった。やがて、島おこしグループを名乗る人たちがやってくるようになった。「テントを撤収して次の船便で出て行ってほしい」 という。


法律に触れることをした覚えはないのに犯罪者を見るような目つきで退去を迫る。ケガをされたら困る…と言ったりもする。 
              
やむなくテントをたたんで小宝島に移った。宝島の民宿を予約してあったので、その間のつなぎである。

それも土壇場でご破算になった。予約しておいた宝島の民宿から急に電話が入り、泊めることが出来なくなった…という。

どうにも話が分からない。部屋が塞がっているわけでもない。


よくよく聞いてみると、近畿日本ツーリストから指示があったらしい。宿のご主人は「ツーリストに貸し切り扱いになっているのを知らなかった」 と平謝り。


夫婦は、宿の人は良い人で、気の毒がっていた…と繰り返す。 爺ぃは爆発寸前。「人の良いのもいい加減にしなさい」 と怒鳴りたくなった。


中之島では連日の退去勧告に辟易して姿を消した旅行者を山狩りして、フェリーに乗せた…というウソのような話も聞いた。

これが根拠のない風聞であればいい。が、本当かもしれないと思わざるを得ない雰囲気が今のトカラの島々にはある。




旅行斡旋業者に高額な旅行代金を支払った客しか島に立ち寄らせない。この措置のおぞましさを日々思う。




旅人を差別する思想も習慣もトカラにはなかった。 

普段してこなかった行き過ぎともいえる大掃除を炎天下にやって、“無断立ち入り者” に目を光らせる…。 ケガをされては困る人と困らない人との区別をする…。 

日々刻まれる島の歴史のなかで、今までにないことが起きている。孫子の代になって、かつてこんなことが島であったと語る時に、果たして誇らしい気持ちになれるだろうか?



念のため、先の夫婦は浮浪者ではない。

彼らとは島の通りで出会った。沖縄で旅行ガイドをしており、自然との接し方についてはそれなりの知恵と技術をもっていた。いろいろと教わるところがあった。


別れ際、不愉快な思いをしただろうけど、日を改めて出直して…と言うと笑って返事をしない。その代わり「ぜひ沖縄に来てください」 と繰り返した。

おそらく、彼らがトカラを訪れることはもうない。沖縄で案内した旅行者にトカラの島々すすめることも多分ないだろう。









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COMMENT
こんにちわぁ~^^
いろんなことがあったんですね。。。お客に迎えるも迎えないのも。。。選ぶこと出来ないのに。。。きっとそのご夫婦はわかってくれてますよ^^
規制と統制
jiji様。何かコメントしょうと思いましたが、
馬鹿々しく 悲しくなりましたので やめます。

 
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