じじらぎ

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朝焼け

∇…055     ここ数日、日の出を拝んでいない。空全体は明るい快晴なのだが、空の底にたまった雲の層が厚い。 3日の朝は、その埋め合わせがあった。

凄絶な朝焼け。 あたり一面、赤い光に包まれた。自分の姿は見えないけれども、吐く息まで赤く染まっているのではないか、と思いたくなるような…。

島に暮らしていると、ときどき不思議な光景に遭遇する。 まぁ、それだけのこと。話はここまで……と思っていたら、匿名のコメントがあったので、以下ははずみの蛇足。





初めてもらった匿名のコメントは2通。「ネガティブ」「怖いものを感じました」 という。この発言、ポジティブに解釈して、お励ましと受けとることにした。となれば遠慮していた怖い話、否定的な話をつけ加えないわけにいかない。



伏せていた本音の部分を申せば、凄絶な朝焼けは美しさと同時に不吉な予感のようなものも含んでいた。 午前9時過ぎになって不安は具体的な情報として島に伝えられた。

村営「フェリーとしま」 が今日深夜定刻に鹿児島港を出港するという。 そこまではいい。下り便は小宝島ではランプウエーを降ろせないかもしれない、条件付き運航になるらしい。

そこまでは、まだいい。宝島折り返しの水曜日の上り便は小宝に接岸できるかどうか分からない、つまり抜港も覚悟して…という通告がさらに加わった。


はるか南の洋上で低気圧が発生し、発達中とのこと。ひょっとしたら赤い朝焼けと遠い海の低気圧と関係があるのかもしれない。




おかげで、爺が三助見習いをつとめている民宿・パパラギは、営業上の不利益をまたもこうむることになった。ネガティブな話ながら、事実は事実。

“日蝕被害” で長い間、客をとれずに開店休業していたのは周知の通り。 その後、1泊の旅行者が1人ずつ計2人、いまは工事の人3人と飛び込みの1人の計4人。これが今年夏のかき入れどきの総決算!?

ところが、不意の“朝焼け被害”。宿泊中の4人は3泊の予定を2泊に切り上げ、あすの下り便で宝島に退避してもらうことにした。

宿も不本意だが、やむを得ない。 人災の日蝕被害と違って、今回は波や風の営み、誰に文句のつけようもない。



……以上のような話はあまり書かない。小宝島ではよくあるネガティブなできごとの一つ。書いた方がいいのか悪いのか? 

でも、事情通を気取る人はもちろん、村の偉い人や職員も実感に乏しい気配がある。面倒でも、しつこく愚痴を言うべきかもしれない。



物事には良いことと悪いことの両面ある。この頃は、綺麗ごとばかり書き過ぎているのではないか…と鬱屈していたところに“お励まし” をいただいた。 死にそこないの爺ぃの愚痴ブログをわざわざ開いてただいて、やっぱり怖い…と思ってもらえれば有り難い話である。



ついでながら、コメントに勝手に取り上げられた「み○○○」さんは、予定より1日早くなった宿の“お別れパーティー” に訪ねて来ていただいた。 大事で愉快なバカ話がいっぱいあって、「自治会長」 という辞令が事情通を自称する匿名の人から出されたことを語るいとまはなかった。

もちろん本人は預かり知らぬこと。でも、面倒見の良さは本当の自治会長に劣らない。そんな人たちが島にいるから、安心してネガティブな話に専念できる。


この人も船長さんも褒めたい。褒めたいけれども、そうはいかない。徳望、誠意、労苦、いずれをとっても劣る者が他人を心安く褒めるのは無礼である。 それを敢えてやるのは商業目的の惹句か、見え透いた詐欺泥棒の手口。

頭をなでなでして褒めていいのは子どもと犬くらい。 このごろは僚友・サンも畏れ多く感じることがあって、みだりに褒めないようにしている。



なお、匿名のコメントについては、労を多として、しばらく日ざらしのままにした後に廃棄します。

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