じじらぎ

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FC2ブログの無料サービスの項目に「投票フォーム」 というのを見つけた。よく分からないままに“アンケート・コーナー” のようなものを作ってみた。

思いつくままに列挙した選択肢は5つ。我ながら稚拙である。 設問自体が分かりにくい。

やはり、なぜこんな問いを発するか、という説明が必要かもしれないと思った。 そんなわけで、以下、ヤボを承知の蛇足。
設問は「十島村が役場を鹿児島市内に置き、管内7島に職員を配置していないことについて」 というもの。なんとも長たらしい。

長い分だけ分かりにくい。即座に質問の意味を理解できる人は、むしろ少数派だろう。

なぜそんなことになるのかは、爺のせいだけではない。十島村には、よそと違う事情がある。この点は過去の書き込みで部分的に触れてきた。 


話はくどくなりそう。それを承知で補足をする。


屋久島と奄美群島の間の海に12の島々が連なっている。 人の住む島が7つ、無人島が5つ。 これがトカラ列島。 行政区画で言えば、鹿児島県鹿児島郡十島村(としまむら)。

村は南北に遠い。 いちばん鹿児島市に近いのが口之島で、鹿児島港からの距離は204㌔。口之島から最南端の有人島・宝島までの航路距離は138.3㌔。

島と島の間の航路距離に、宝島のから南端の無人島・横当島(よこあてじま) までの直線距離を加えると180㌔に近い長さになる。 “日本で一番長い村” といわれる。

住民は370世帯624人(5月末現在)。北から口之島、中之島、平島(たいらじま)、諏訪之瀬島(すわのせじま)、悪石島(あくせきじま)、小宝島(こだからじま)、宝島。 村民は7つの島に分かれ、隔絶して暮らす。


日本一長い村は、村民の家から“役場がいちばん遠い村” でもある。 南端の宝島からだと所要時間は13時間余り。足の便は村営船「フェリーとしま」しかない。毎日出るわけではない。


もう一つ。とびきり隔たりがあるのは、村民と村役場職員の生活環境である。十島村役場は、実は鹿児島市にある。村長はじめ村の職員およそ30人は県都、および周辺のベッドタウンに家を構える。

役場には通勤手当てをもらって電車や自家用車で通う。たまにしか管内の島々に出向かないけれども、長い船旅をして本来の持ち場である村管内に赴けば出張扱い。


通勤手当てだの、出張旅費だのとケチな話をした。 しかし、53年前に村役場が中之島から鹿児島市に移転した理由にも出張旅費がかかわっている。

県都には出張所を置いていた。ブロードバンドはもちろん、ファクシミリもない時代。県や国の関係機関に諸手続きをするには担当の職員が出向かないとならない。出張旅費がこんなにもかさむのでは村の財政はもたん…という話になった。


それから半世紀あまり。 いま、7つの島に正職員はひとりもいない。島には臨時雇用の出張員がいて、村営船の切符の販売、郵便業務の代行などをしている。

政策判断にかかわれる身分ではない。 村民の声をすくいあげて村に伝えるかどうかは、個々の心意気の問題。

いずれにしろ、鹿児島県で最も恵まれたところに住む職員に、とびきり不自由な離島に住む村民の気持ちと暮らしの現状を伝える仕事には、並はずれた能力と熱意が必要になる。


役場が遠くにある不自由は色々ある。もどかしい思いをすることも多い。しかし、答えを誘導する結果になっても良くないので、この際おしゃべりを控えたい。

ただ、村の職員が村をあまり知らず、村民の意識とのずれが目に余るということは指摘せざるを得ない。 これを隠せば、設問の意味もない。






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