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非国民が語る選挙

票が出来ないということが明々白々になって、面白くもない電話を切った。つけっぱなしのテレビに視線を移すと、変な女の子の顔が映し出されていた。

視線をジッとこちらに向けて、もの言いたげ。いつまでも、人の顔を覗き込んだまま。大年増のつやっぽい視線なら我慢しようもあるが、得体のしれない小娘から見つめられると居心地が悪い。


何ごとかと思ったら、日本広告機構の“非営利広告”だった。衆院選があるから投票に行きなさい…と言いたいらしい。

余計な御世話じゃ!…と思わずうめき声を発したら、かたわらにいた女将が茶々を入れた。…あの女の子、目でものを言っていたヨ。「ヤーイ。 投票できない非国民!」 と言っていたヨ。

どうせ、非国民ですヨ…。

過剰に反応すると、テキを図に乗らせる。ここは気にしないふりをするしかない。 それにしても、投票に行けないとなると、選挙のことが余計に気になってくる。
……役場で受け付けています、と応じた村役場職員はおそらく鹿児島市民か姶良町民である。村役場の特設投票所はもちろん、鹿児島市の期日前投票とも無縁に違いない。

となれば、今の村長さんに1票を投じたこともない。彼だけでなく、ひょっとしたら役場職員で選挙のとき村長を支持した人はひとりもいない。

村長選挙の時に棄権したわけでも、対立候補に票を入れたわけでもない。役場職員は十島村民ではないから村長選で一票を投じることはできない。

村の職員は自分が支持も不支持もしなかった村長の下で働く。この状況は職員が仕事をするさいの意識にどんな変化を及ぼすのだろうか?


村長だって県都近郊のベッドタウンに家を構えているというから十島村民ではない。村民でない村長の下で、村民でない職員が働き、村の行政を担う。

このことは、もっと論議されていい。


小宝島の民宿「パパラギ」 は、日蝕の客を一手に引き受けた近畿日本ツーリストと契約せずに、夏のかき入れ時を棒に振った。 この理由は、いつかキチンと説明しないといけないが、きょうのところは一つだけ…。


村の丸投げを受けた旅行業者が求めた“確認署” のなかに、島で暮らす者としては許しがたい項目があった。

不都合が生じて司法に判断をあおぐ際は、東京地裁の扱いにしなさい…という。

なるほど、鹿児島地裁だと東京に本社がある旅行業者には不便。鹿児島地裁まで出向くのは面倒ということであろう。


しかし、島の民宿の場合は、鹿児島まで行くのにも片道12時間余。それから最低3泊しないと帰りの船便はない。

旅行業者の場合は飛行機で来れるから鹿児島地裁の扱いになっても、日帰りですむ。なんという落差。それを承知で“文句があるなら東京まで出て来い” という態度。すさまじい話である。


村の幹部、、および担当職員は確約条項に目を通したはずである。これに疑問もさしはさんだ形跡はない。この酷薄さ。

営利企業が無理難題を押しつけてくるのはやむを得まい。しかし、それを役場が丸のみし、お先棒を担いだ。すさまじさも、ここに極まれり…というほかない。



一事が万事である。 今はどうやら、村の職員が村にいないことによる利益よりも、いまは不利益の方がはるかに大きくなった。

村役場は遠い海を隔てて、庁舎、職員の住まいともに県都に安住してきた。よほど気持ちを引き締めないと、県都の利便性に慣れて島が見えなくなる。

貧しい人たち一人ひとりの顔と暮らしぶりを視野の中に絶えずとどめておくのは、常人には難しいことだ。しかし、村役場の職員がこれをなおざりにすると、財政赤字だけが肥え太った村は、村民・島民を食いものにする醜悪なモンスター(怪物) に化してしまう。


∇…059 【23日、久しぶりに低い視角から日が昇った。日の当たらぬ島の日の出】


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