じじらぎ

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お盆

∇…031    9月2日は二百十日の次の日、何もない日かと思ったらお盆だった。旧暦7月14日。きょう夕刻から祖霊がよみがえってくる。

小宝島のお盆は格式が守られている。お盆の準備はきのう(旧暦7月13日) から始まり、あさって夕方の“ホーネンマネキ” まで、日によってお供えのつくり方も決められている。

平家の末裔という民家を昼過ぎに訪ねると、祖霊を迎えるためのお供えがととっていた。屋外にもお供え物を置く祭壇がこしらえられていた。

∇…038   早い時間から御霊においでいただくために、盆の入りの墓参りは早めにするときいていた。 テラ(墓) で待っていると一族一党連れだって午後5時半ごろから次々にやってきた。

ものの15分もすると、島の生え抜きが顔をそろえた。 姓はみんな岩下。遠い岩下も近い岩下も順々に同じ墓を拝む。   
仏壇のある座敷には神々がひしめいていた。畳一畳を超えるほどの特設の祭壇を4つに分け、左から祖父母の世代から先のゆかりの御霊、次いで父母、ほい(法衣) どん、右端は平家の一党の御霊へのお供え。

床の間の右端奥は氏神さまの定位置。いつもここに鎮座しておわします。その右も常設の神棚、さらにその右は仏壇。

写真の右手前にある四角の箱に用意されたお供えは番外。身内でない霊や神々のために用意された。敬すれども馴染まずという心もち。

無縁のものは「ホーケの衆」 という。座敷には上げないが、おろそかにするわけでもなく、庭の一角に祭壇をしつらえる。 

この家の庭には水神さまも鎮座する。水が出ないのに水神さまの出番があるのが不思議だが、聞いてみたら水不足の島ならではのいわくがあった。

仏壇は浄土真宗を思わせる構え。ただし、ご当主に聞いても宗旨ははっきりしない。島でテラと言えば墓場のことである。お寺はない。僧もいない。過去帳もない。

島で生きた人々の思い出は、ゆかりの人たちの記憶の中にある。それも、だんだんと曖昧になって、そう古くないことも分からなくなっていたりする。

神役は今、鹿児島市の病院に長期入院中。高齢なので後継者を早く育てないといけない。ネーシ(巫女) 役はもっと難しい問題を抱えている。

女祝詞(おんなのりと) をキチンとあげられる人がひとりいる。ただし神さまの前に立って憑依状態にならないと祝詞が出てこないという。尋常のやり方では継承も難しい。

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