じじらぎ

« バカ火    11月 »

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ドラム缶

天然日記のチビ熊さん,ひびきさんから断水,停電についてお気遣いのコメントをいただいた。有り難いことである。

ほんとうに有り難いことだけれども,たいしたことではない…という気持ちもある。これが爺ぃの爺たるゆえんか?

2日,一日がかりで囲炉裏(いろり) をつくった。 不足だらけの島暮らしだから,ちゃんとしたものではない。廃材の寄せ集め。

ドラム缶を縦に2つに割ったものをもらっていた。世紀の天体ショー・皆既日食のバカ騒ぎのおこぼれ。 持て余して,この活用法を長いこと思案していた。



時ならぬ雨の日蝕が終わって,日蝕騒動を忘れかけたある日のこと。 島の人が運転する青い軽トラックが民宿パパラギの前庭に乗り入れた。 「ドラム缶はいらんか? もらってくれるか?」 という。

やたらに物が氾濫するのは嫌だ。 「いらん」 と言おうと思ったが,考えなおした。

しかるべきところに穴をあけて水抜きの仕掛けを施せばドラム缶で野菜がつくれる。珊瑚礁の島で,“プランター” などというプラスティックの,値段は決して安くない安物を本土から取り寄せても,ひと風吹けばどこかに飛ばされる。



なにより気持ちが嬉しかった。1旅行業者に日蝕の客の受け入れを丸投げした村役場のやり口に腹をたてて,日蝕関連の催し,企画にいっさい参加せず,かきいれどきに休業したヒネクレ宿のパパラギ。

「村に協力せんのはけしからん」 という人もいた。一方で,それなりの心遣いをしてくれる人もいる。そんな島びとの気持ちが有り難い。



有り難くいただいて,庭の隅に転がしていたドラム缶の半割れ。 一夜だけ,高い旅行代金を旅行会社に払って島に来た客を島の住民がもてなすためのバーベキュー・パーティーに使われた物件である。

小宝島に来た日蝕ツアーの客は定員オーバーで民宿に泊まった人たちのほかは,分校の校庭に張られたテントに1泊した。それで旅行代金は35万円也。


そんな人たちのために島民総出でバーベキュー・パーティーが開かれた。その名残りのドラム缶。 35万円で野営1泊の人たちの悲哀がこもっているのかもしれない。


まぁ,それはそれとして,火を焚く装置をつくった。インチキ囲炉裏。火入れはきょうの予定。


今,爺と同年の客が宿にいる。2日に鹿児島港を出る予定だった村営船「フェリーとしま」が荒天で出港延期になって,やむなく日程が1日延びた。

退屈しのぎに囲炉裏の完成披露に付き合ってくれませんか? と持ちかけた。「囲炉裏はなつかしいナ。ぜひ」 という。

そして「退屈は全くしていませんヨ」 と言葉を継ぐ。 爺ぃよりもずっと歳の功を積んだ人らしい。



……火のこと,水のことについて書くつもりだった。本題はまた,いずれ思い出したときに。




026.jpg   出来上がった囲炉裏。といってもドラム缶の大きさに合わせて木枠をつけただけの代物。枠はもっと広い方がいいのだが、材木がなかった。

設置場所は裏の倉庫である。あらためて検分したらべらぼうに頑丈なつくり。ここの板壁やむき出しの梁を煙でいぶせば、もっと丈夫になりそう。

関連記事
COMMENT
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
COMMENT FORM
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS 管理者にだけ表示
TRACKBACK
TB URL : http://jijiragi.blog105.fc2.com/tb.php/346-5840f818
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。