じじらぎ

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☀……(七島灘)……☂

有線電話を通じて得た情報によると小宝島のきょうは一日中晴れだった。きのうまで2日間雨模様で鬱気味だったサン太郎も元気を取り戻したという。夜は村の住民センターに集まって敬老会があるという話は聞いていた。さぞ賑やかなことだろう。

島から300㌔ほど離れた鹿児島は雨。サンより感覚がにぶい私も鬱になった。雨だけのせいではない。きょうが国民の祝日だったことを忘れて片付けるつもりにしていた用事が何もできない。敬老の気持ちがあるなしにかかわらず病院も役所も休み。かくて鹿児島在の老人は独り雨に降り籠められてふさぎこんだ。

島なら雨にもそれなりの面白みがある。たまには傘なしで外に出るのもいい。本土ではそういかない。温度湿度が違うせいではない。島より空気が汚れているということでもなさそう。どうも雨のタチが違うような気がしている。どのように違うのか、なぜ違うのかは、まだ見えてこない。

島の住民センターには17日夜にも人が集まるという。これは年間計画にない臨時の使用。ここにはついでのときは無断で入って空気を入れ替えてやったりした。ふだん使われないので畳が干からびていくのが目に見える。畳だって外の風と人の肌のぬくもりがほしいはずである。

17日の使用目的は台風13号でケガをしないための避難である。島の人たちは台風がこの日の昼過ぎから直撃ないし最接近すると決めた。この決定にはしかるべき手順が踏まれたわけではない。みんなそう思っており、異議を唱える者はいない。

島の人たちの天気予報は気象協会あたりの発表より早い。狂いも少ない。観天望気の達人がいるというわけでもない。みんなが何となく肌で感じるところがあるらしい。そういえば子どものころ郷里の漁村で妙な夕焼けを見た。どういうことだろうと思っていたら3日後に台風がきた。島で暮らす人たちがいわく言い難い感覚を身につけていてもおかしくない。

島の台風は足が遅い。その分、暴風雨にさらされる時間が長くなる。吹き返しもきつい。吹き飛ばされそうなものを屋内に取り込み、あとは耐えるしかない。煙草のみの人たちは2,3日前から吸殻をためておくようになったとか。あと出来るのは長期の停電に備えて冷凍庫のものを腐らないうちに処分することくらい。

宿の女将は食いしん坊のサンにも手伝ってもらうという。そして、いよいよという時は痛み止めの膏薬を腰に張って風を止める、と息巻く。 ……いくら体重に自信があっても、少々の食いだめで重しをつけたくらいでは台風に立ち向かうことはかなうまい。
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おげんきですか。
青葉の笛、気になっています。
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