じじらぎ

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地域づくり、島つぶし

∇…020   船が来た。村役場から職員3人がやってきて、午後7時から住民センターで“地域づくり委員会” が開かれた。
会合には住民15人が集まった。爺も末席を汚した。役所の呼びかけにおうじて、これだけの人数が顔をだしたのは得難いことだと思った。

が、「集まりが悪い。もっと団結を」という声があった。一人だけではない。それに賛同する空気があった。


爺の意識は戦中派である。団結、統制には恐怖と嫌悪の念が染みついている。「みんな違って それがいい」 とまでは言わないにしても、みんな違って ソイデモ良カジャネカ…といったテゲテゲ。

あらためて団結しなくても、島ではイヤでも一緒にやらないといけないことが山ほどある。

ついつい、準構成員の身分と、高齢者と病人を兼業して明日にでも棺桶に納まらなければならぬ立場を忘れて、いらぬ口出しをしてしまった。年甲斐のないふるまいであった。



以下は言い訳…。ムラづくり、島おこしと称する動きには、さりげなく穏やかな古来の心のおき方を否定する傾向があるのでは…と以前から密かに疑ってきた。

島に限らない、昭和30年代から威勢のいい者、才気と元気のある者は故郷を捨てて出て行った。それからざっと半世紀。これからも気のきいた若者は出ていく。日本がちびれて不景気になった今も流れが変わる気配はみえない。

その流れをキチンと見つめたら、子連れの若いIターン者を誘致する…という発想は出て来ないはずだ。不器用でも愚鈍でもいい、正直でそれなりに勤勉な普通の人たちが島にかかわってくれたら、それを喜ぶべきだと思う。行政がテコ入れして、都合のいい人だけを呼び込むというやり方は今までもやってきて、必ずしもうまくいっていない。


ムラの活性化については自分なりに考えたことがある。「経済合理性」 を第一にすると話は簡単である。ムラをつぶせばいい。

無茶苦茶な言い方のようだけど、自分を冷たい官僚の立場に置いて未来図を描いてみると、そのシュミレーションは、いまトカラで進行している現実と重なってしまう。

たとえば去年の皆既日食。村は“千載一遇の島おこしの好機” と称して客の出入り、受け入れを1旅行業者に丸投げした。島で昔からやってきた、出来る範囲内で精いっぱいのもてなしをすることが島では出来ない、村では手にあまる…と断じた経過はついに分からないまま。

「日蝕特別期間中」 には超法規的な規制が強行された。指定の旅行業者と契約した客でなければ島の出入りは原則禁止。トカラの名を売り、観光地として浮上するきっかけにしたいのだという。

しかし、初めから分かっていたことではなかったか? 法外な旅行代金を要求しながら客を客扱いしないで「リピーター」 を期待するのはどう考えても理に合わない…。

ここまで考えてみて、拘禁症状による被害妄想が頭をもたげてきた。


ひょっとしたら村の真のねらいは島々のコミュニティつぶしではなかったのか? 古来の島びとの穏やかで確かな結びつきの微妙な均衡をくずし、人の居住地としての島を撹乱し、内部から崩壊させる。

考えたくないことだが、それで官僚も政治家もゼネコンも困らない。困るどころか島が更地(さらち) になれば万々歳。

都市部から遠い辺遠の島々から人の生活と文化が排除されて空き地になったら、利用法はいくらでもある。自治のしっかりしている地域なら絶対に受けない迷惑施設の造成。たとえば核廃棄物の中間貯蔵施設、日米密約のしりぬぐいの軍事施設…。誤れる国策の拠点とでも言うべきだが、まずしい政治による切実な需要がある。   


つまらぬ妄想をした。ほとんど病気というべきかもしれない。しかし、この病気を直す特効薬はある。

村長さん以下30人近くいる村役場の職員のうち1人でいい、1年のうち3カ月でもいい、島の住民と役場の互いの情報を伝える回路の役割を果たす人が島に住んでほしい。本土の話を伝え、島の声を聞いてくれるだけでいい。

島が、貧しいのは承知のうえで、それでも人が人間らしく住める場所であるのか、ないのか…、子どもを育てられる場所であるのかどうか…それを村の職員に見届けてもらうだけでいい。

公務員の立場で島の生活の現場で暮らすとなるとストレスを伴うだろう。潰れそうになる人がでてきてもおかしくない。

だからこそ、3カ月。期限がみちたら県都域に復帰できるのなら、どうにかしのげるのではないか? というより、それくらいは頑張ってもらっていいのではないか? またとない研修にもなる。 

それも無理というのなら、これ以上話をしても無駄。村の職員さえも住みたがらないままの島を“地域おこし” できる妙案があるはずがない。


∇…008鳩3羽    話が辛気臭くなったので気分転換。前回のハトの連れも一緒にスリーショット。宿の門口でくつろいでいた。


∇…065鳥さし小路   きょうの船で注文していた35㍉レンズが届いた。今まではカメラを買ったときのセットで広角~標準、標準~望遠のズームを使っていたが、初心にかえることにした。

定焦点のレンズ据えきりで、写したいものが入りきらなければ後ろに下がり、近接撮影したければ近寄る。ズームよりも解像度は高いはずだから写りが悪ければ自分の責任。

写真は、勝手に名づけた「パパパ通り」。据えきりのレンズで島のあちことの道を写してみようと思いたった。どこもコンクリート舗装され、起伏もない。単調で変化にとぼしい道を撮っても面白くもなんともないだろうが、まぁ、やってみないと分からない。1枚目はズームよりも良い、というのが確認できない。
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COMMENT
m( _ _ )m!
そう、みんなそれぞれに一生懸命です。あまり怒らないよう努めます。
おっしゃるとうり
トカラを 観光客でいっぱいの島にすると言う構想は、不可能だと思う。理由は、ここにもあげられているように、交通の便の悪さ、不順と水準。次に受け入れ施設の少なさ、インフラの不備 いろいろの理由は素人の私でも考えられます。ただ、住民以外の方の意見をいろいろ聞く十島村の方も おっしゃる程 悪い印象は受けませんが。
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