じじらぎ

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ウソを言うな!

幼少のみぎり、薩摩の片田舎の浦浜の洟たれ小僧であった。ここの洟たれ小僧は単純明快な訓育を受けた。戒律は3つだけ。 

…ウソを言うな、負けるな、弱い者をいじめるな。




この3つが基本。金科玉条。絶対生命線。


ほかに裏のタブーがいろいろあったが、元法務大臣の口真似をすれば、基本は「この3つだけ」。 これだけで男の子としての面目をどうにか保って、あらっぽい餓鬼のギャング組織のなかでも生き延びることが出来た。


それにしても、ウソを言うなというのは、おそろしいタブーである。人間、ウソなしで生きるのはむずかしい。


格式を重んじる家ではこれのより高度な戒めも課せられた。そのひとつが「ためすんな!」。

ためする…という薩摩ことばの動詞は奈良平安期の古語にも、各地の方言にも対応語、類似語が見当たらない。翻訳不可能。

媚を売る…というのに近い。その場を妙に取り繕って、卑屈な言動に及ぶのをタメすると言った。

この禁忌にしたがえば、今はやりの“プレゼンテーション” などは下卑た行為として蛇蝎視されそう。男は静かに控え、一旦緩急あらば躊躇なく黙然と命を張る。それだけでいい。それしかない。

「ためすんな!」 と指弾されるのは、その場で腹かっさばいて命果てても済まぬような恥辱だった。餓鬼のギャング集団の世界で「オナゴん、ケッサレ!」(女の腐ったような奴) と言われるのに匹敵する。男として人間として生きていけない。


とうに亡くなった先輩から「タメすんな」 と言われた思い出を聞いたことがある。普段は温厚で無口な祖父に久しぶりに拝謁し、徒然なるままによしなし事を語った。

…というつもりだった。が、突如、祖父の顔色が変わった。庭先から座敷に駆けのぼり、床の間の刀掛にあった一件をひっつかみ、ギラリと抜き放つないなや、切っ先を少年の鼻先に突きつけて一喝「タメすんな!」。

この時ほど恐ろしく、恥ずかしい思いをしたことはないという。


昔ながらの日本人は、こんな恥辱の思いを心のうちに刻みつけて男となり人となった。


元法務大臣が「2つの答弁ですませる」 と口走ったという話を聞いたとき、この大臣は即刻辞めてもらわないといけないと思った。

あとで「真摯に…」 という決まり文句で補強したつもりでもウソの上塗りがバレバレ。



まことに残念なことながら、これは氷山の一角であった。今の官房長官などは過去に何度も辞めてもらうべき言動をした。

ただ、自衛隊を“暴力装置” と言ったとか言わないとかで辞任を迫る手合いも、同類のウソツキ、詐欺師である。


自衛隊は武装している。軍隊である。

軍隊の軍隊たるゆえんは武力を行使すること。武力を行使する組織を暴力装置と言って、何が悪い? 


それが、けしからんと難癖をつける者はウソツキ、インチキである。ウソをつき通そうという暗黙の了解を忘れた掟破りが悪いというなら、はっきりそう言えばいいではないか…。“ウソをつき通せないKY大臣は、辞めろ”

ウソをうわ塗りし、ウソで固めた屁理屈を弄しながら国の行く末を論じてみせる。これが今の政治家の常識らしいが、国民の立場からみると、これこそ国会軽視、国民無視、正直者がバカをみ、インチキ、ウソツキ、コソ泥のやりたい放題の国づくり。


このごろはみんなウソツキになった。インチキの悪党ヅラ、コソ泥ヅラ、乞食ヅラが日本人の人類学的特徴になった観。


隆慶一郎の時代小説に登場する剣豪の前では、頭巾で顔を隠した方がいい。うっかり悪党ヅラをさらすと一閃、雁首は胴から離されて宙に飛ぶ。

この話は説明を加えないと分かりにくいかもしれない。 自衛隊が軍隊であるという分かり切った話にも、分かり切った補足を加えたい。いずれも、いずれ近いうちに…。





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