じじらぎ

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トカラの悲劇

★s-083小島の水道    ネブリ泊(湯泊港) の向こうに無人島・小島を望む。いつもの風景。そのなかを縫う黒潮の奔流に乗って、白い船が動いている。

こんな場面を見るとは思わなかった。ほんとうは見るべきではない、トカラの悲劇の風景。
16日午後11時50分に鹿児島港を出港した三島村営船「フェリー みしま」 は定刻より30分遅れて小宝港の入口に姿を見せた。

十島村村営船「フェリー としま」 が年に一度の定期点検のためにドック入りしたため、三島村の便を削って助けに来てくれた代船。日本が戦争に負けて分割されて軍統治になったことで違う名前の村になったが、もともとは同じ十島村。助け船を頼まれれば断りきれない。


そんなわけで、七島灘まで乗り出してきた「みしま」。幅は「としま」 より細く、長さは長い貴婦人のような様子の美しい船。少々の荒波に慣れてはいても、七島灘の荒波は尋常でない。

引き受けた使命は性能の限界を超えていた。

これはトカラの悲劇。ニッポンの政治の悲劇でもある。


★s-024    「みしま」 が来た。ようやく来てくれた。17日(木) 午後零時50分。定刻より遅れたけれども、1時間以上の遅れはやむを得ないと覚悟していた。有り難い。

★s-034    接岸へ。ひとまず前に3本、ロープを張る。

★s-032    干潮でランプウエー(車両乗降用の板道) の取り付け位置が岸壁よりたかく、降ろせない。

★s-042    やむなく船内でコンテナを開けて、岸壁より低い旅客乗降口から荷物リレー。 降ろした荷物は一部緊急の物だけ。残りは上り・帰り便で降ろすことにする。

★s-060    離岸。細いロープ6本でつなぎとめられていた船体がうねりと荒波にゆだねられる。

★s-068    小宝港出港。宝島に停泊して、上り便はあす朝。





翌18日(金) 朝…

★s-077港の外       …午前7時7分、定刻より8分早く折り返し港の宝島を出港したはずの「みしま」 の姿が見えない。視線を転ずると、航路を大きく迂回して北寄りの方角でぐずぐずして港に入りたがらない様子が見えた。 機関の電気系統に不具合があって、これが治らない限り接岸ができないという。

★s-079錨       船は黒潮と南の風に流されている。修理にはまだ時間がかかるらしい。 赤立神(あかたちがみ) の沖から流されて、どこまで行くのだろうと思ったら錨(いかり) を降ろしていた。

★s-100水道2       いろんな情報が飛び交った。ほどなく十島村の防災無線による公式アナウンス。修理を断念し、このまま小宝島以北6島を抜港して鹿児島港に直航するという。最悪の事態。

船が動き出した。小島とネブリ泊の間の水道をゆく。時刻は午前9時36分。

      
★s-128取舵    水道を抜けて取り舵。船はきっぱりと北に向かう。

小宝島以北6島の乗客70数人が積み残された。荷物は小宝島のほか平島では船体を岩礁でこすったりして接岸に難渋、荷物は全く降ろせないままだったらしい。

次の船がくるのは予定では1週間後。それまで人の出入りが出来ず、物資の補給もない。








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当たり前ながら、穏やかな日ばかりでは
ないのですね、
島の暮らしのご苦労が偲ばれます。
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