じじらぎ

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議会

20日から十島村(としまむら) の6月議会が始まった。初日と2日目を傍聴した。

議場に行かずに傍聴した。横着のせいではない。
十島村の村民は7つの島に住み、役所は遠く海を隔てた鹿児島市にある。教育委員会も議場も鹿児島市にある。

村長以下の職員も鹿児島市、あるいは近郊の街に住む。

住民は鹿児島県内でもいちばん不自由な離島で暮らす。一方で役場の職員は、便利のいい自治体に居を構え県都の一角にある村役所に通勤する。

面白くてやがて悲しいこの格差。 こんな状態が半世紀以上も続く。



村のお偉方の中で議員だけは、法律の定めで島の住民でなければならぬということになっている。定数は8人。

前は12人いたが、財政が厳しいというので定員を減らした。


私見を申せば12人のままで良かった。その後に地方自治法の施行規則が改められて、臨時議会の招集要請や議題の提案は議員定数の12分の1の議員の発議で出来るようになった。

世の趨勢に反して議会が評議員会のような形になったと見ることもできる。少数精鋭による賢者政治!?


人口が600そこそこの小さな村だから直接民主制の実験が可能ではないか、と考えたこともある。が、すぐに諦めた。

村政への参加意識にバラツキが多すぎる。島にいる事情が人によって違う。島自体の事情もそれぞれ。声が大きい人が意識が高いかと思うと、そうともいえない。


さて、村議会…。

傍聴は鹿児島市にある村会議場に出向いて威儀をただして傍聴席にかしこまったわけではない。島の住民センターの畳の上に寝そべって、メモをとりたいときだけ起き上がる。

長い間傍聴しても腰に負担がないのが有り難い。なによりも、自分のほかに傍聴人がいないので、気づかいがいらない。


ブロードバンドの回線がひかれて、島で議会の生中継がみられるようになった。便利になった。それで、万々歳…とは思っていない。



遠いところから行儀の悪い恰好で遠隔操作の村政を垣間見ると、足裏を掻くのに靴底をこする思いがする。見れば見るほど不満がつのる。

小宝島の港湾改修工事については、討議資料の「図面を見てください」 と言われても、さっぱり分からない。討議資料そのものが島に回ってきていないという。だいたい小宝島には島選出の議員がいない。

同じく港の状況がきびしい平島の議員が小宝島の声を代弁してくれたのは有り難いことだった。残念ながら行政がそれで動かされるというところまではいかない。


失望したのは、村営船「フェリーとしま」 が接岸できる岸壁をもう一つ反対側につける構想。役所は「今のところ考えていない」 とそっけない。

「要望は船の方から出されただけ」 というのである。

もちろん、役場の方に“黙っている島民が悪い” というつもりはないだろう。しかし、荷物の積み下ろし制限や抜港が日常的に起きて困っている島の実情が、役所には見えていないんだろうか?



言わなくても分かっているだろう…という期待がそもそも甘かった。 

鹿児島市にあって遠隔操作になれた役所には、当たり前のことでも、よほど執拗に主張しないと動こうとしないのではないか…と考え込む始末になった。



遠隔操作で村のかじ取りをしている村長さんは3期目の3年目をまもなく終わる。普段は温厚な好々爺である。

「引退しますか、四期目をやりますか」 と問われて、やめるともやるとも言わない。「意思表明は時期尚早」 とか。

ちなみに続投すれば、4期目を終えるころは82歳。村政がどういう方向に進むのか気になる者としては、時期尚早とは思えない。



三役は退職金の一部でも財政難の村に還付・寄付する気はないか…という要望も出された。

くり返し問われて、好々爺の老キャプテンがキレた。 

退職金は他の市町村と同じ扱いで支給されるもので、「寄付するかしないかは私の勝手。あなたに言われる筋合いはない!」。

まぁ、それはそうかもしれないが、それを言っちゃあおしまい。

他の市町村の三役は管轄区域内に居を構え、ふだんに住民と親しく接する機会がある。十島村は遠隔操作の自動操縦。この点を議員が触れなかったのは、紳士的に過ぎたのかもしれない。



遠隔操作でも他の市町村並みの仕事をしたということであれば納得できるのだが…私見を申せば、これには大いに疑問がある。


「フェリーとしま」 に比べ十島村役場は、縦横自在の旋回性能をもっているとはいえない。ひょっとしたら船底はボコボコの傷だらけ、あちこち水漏れしているのかもしれない。

溜まった垢(あか) に気づいたら、泥と汗にまみれて垢をかき出さないといけない。船と運命をともにするのは、しんどい。しんどいことだが、誰かがやってくれないと困る。


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COMMENT
Re: トカラも梅雨は明けでしょうかね。
湿気はありますが、日射しは真夏そのもの。そろそろ梅雨明け宣言してもらわないと気が滅入ります。
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