じじらぎ

« 首折れ    議会 »

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今日は沖縄慰霊の日。沖縄にいた日本軍が組織的な抵抗をやめた日である。
沖縄を訪ねたのは1960年・昭和45年のことだった。まだ米軍統治下だった。

那覇の目抜通りでは、路上で歌舞伎が演じられていた。おとぎ話と区別のつきにくい情景が目の前にあった。

櫓を漕ぐようなゆったりした拍子の歌を聴いて不思議な懐かしさに撃たれた。東シナ海に面した故郷の浜辺で、父祖の歌としてなじんできたものと同じ。本当の故郷はずっと南の海にあった。


当時の沖縄は荒れていた。街は戦場から来て、明日にもまた銃をとる米兵であふれていた。基地の一角では巨大な黒い爆撃機がいて、軍用トラックが10数台が列をつくって爆弾を積み込んでいた。

沖縄からベトナムまで飛ぶ飛行機によって、またも“鉄の暴風” が吹き荒れた。


1879年・明治12年まで、沖縄には海の民による非武装の王国があった。突如、銃をもったヤマトの兵隊がやってきて琉球王は首里城から追い出された。

こわい、おとぎ話のような本当の話。


ずっと前にも似たようなおとぎ話があった。海の民・ハヤト族はとらえられ、ヤマトの宮廷の庭で犬のような声を発して吠えたという。

…海を呼ぶ吠声(はいせい)。



死にかけたトカラの婆犬は、若いころからなぜか吠えない。人を見ると尻尾をふるだけ。

慰霊の日には、爺も連れだってあらためて海をながめに行く。ひと声も吠えず、ただ海を見る。
関連記事
COMMENT
COMMENT FORM
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS 管理者にだけ表示
TRACKBACK
TB URL : http://jijiragi.blog105.fc2.com/tb.php/763-0b12ae8c
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。