じじらぎ

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分校

月が変わって1日、宝島小中学校小宝島分校で授業参観があった。

梅雨が上がったのかと思っていたら、何度かに分けて雨が降った。ようやく乾いた風景が、また濡れた。

雨がやむと入道雲がわく。しかし、日照りは長く続かない。

蝉が思い出したように鳴く。鳥類の影はまばらになった。その分、庭や畑にカナブンや蚊、ブヨなどのセカラシイ虫が増えた。
いま分校は小学生7人、中学生4人。先生は休職中の1人を除き、実質9人。マンツーマンに近い手厚い配置になっている。

ただ、4年前に初めて分校の授業を参観したとき以来の印象があらたまることはなかった。子供の少ない教室はさびしく、どこか頼りない。



昔の話を言えば、自分が出た小学校には2000人の児童がいた。朝礼は裸足で校庭に整列し、帽子もかぶらずに校長先生の長い訓示を聴いた。

ほとんどの子が寄生虫持ち。目はトラホームか結膜炎。栄養不足で青洟をたらし、口角はただれていた。


学校から1時間近く歩いて家に帰っても「ただいま」 とは言わない。挨拶代わりの決まり文句は「ひだいか!」(ひもじい)。

親の方にも行儀の悪さを叱る気力がなかった。


たくさんの先生がいろんなことを教えてくれた。餓鬼どもの耳にはなにも残らない。


小学6年間皆勤して学んだのは4年担任の女先生の一言だけだった。

……自分ひとりだけ良い思いをして喜ぶのはいやしいことです。


何があった、何をしたというわけでもない。しかし、その時、むしろ唐突に発せられた「いやしい」 という言葉の響きは鮮烈だった。

この一言の意味がほんとに分かったのは年をとってからのことである。随分と時間がかかった。

そのおなご先生が、ずっと前に、若いまま亡くなられたということを聞いたのも最近のことである。

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COMMENT
Re: タイトルなし
 ははは! どこの学校でも反面教師はごろごろいるもんですね。
私もひとつ。小五・六の担任の名前だけは覚えてます、この教師は朝方黒っぽい顔をしていたり。えこひいきや時々欠勤したりと学んだ事より真逆な方の印象が強いです。タバコと酒ですから……。
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