じじらぎ

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毒虫

∇…108    春夏秋の暖季に出てくる毒虫の正体がわかった。 ハイイロカミキリモドキ。

人をかむと思っていたのは間違いだった。危険を感じると毒液を吐き、これに触れるとやけどのような症状になる。

小宝島のような辺鄙なところの宿をまともにやると赤字になる。どんなにがんばっても、がんばるだけ赤字がふえる。そんな構造はいかんともしがたい。それでも店をたたむ決断ができない。

理由はただ一つ。ときどき面白い人が来る。



港に予約客を迎えに行くと、上り便の「フェリーとしま」 から迷彩服を着た人がタラップを降りてきた。いい年をした男がたったひとりで軍事演習でもなかろう…と思ったのは、常識にとらわれた愚者の浅はかさ。



磯釣り用の竿をおさめたバッグに見えたものの中身は、虫とりの装備だった。虫取り網を竿に据え付けて、迷彩色の帽子をかぶると絵にかいたような虫とり名人のいでたちになった。

迷彩色は人殺しのためではなく、虫とりの装束だった。


本人に無断でネット検索したら、日本鞘翔学会に論文をたくさん発表している“虫博士” だった。コンピューターソフトの開発でも数々の特許をもっている先端産業分野の大博士。


その人に、長年悩まされている毒虫の正体をきいた。

…「ああ、それはハイイイロカミキリモドキ」。


なるほど、ネットで調べたら自分で描いた人相書きと一致する。初めて、敵の正体が明らかになった。

ついでに、毒に触れたときの対処法も教えてもらった。軟膏類を塗るより、すぐに水洗いした方がいいという。


こんなこと、だれも教えてくれなかった。


鹿児島市にある十島村役場は、ハブに気をつけろ…と案内パンフレットに書く。まあ、気をつけるのも悪くない。

しかし、島で暮らして悩まされているのはハブよりも「モドキ」の類の虫である。

それと、ブヨ。


ハブさんは人の存在を認めると、遠慮して草むらに退散する。だから、ハブさんには同居人として親しみは感じても、憎悪恐怖の対象ではない。

しかし、ブヨとモドキは人にまとわりついてくる。

蚊も同様だが、蚊の存在については村役場も認知していて、駆除用の薬剤を支給してくれる。ブヨについては中之島の人が薬剤の支給量が不足していると苦情を述べているのを聞いたことがあるが、小宝島ははじめから支給量ゼロ。


ブヨは行政の扱いでは小宝島にいない…ということになっているらしい。

鹿児島市にある十島村役場が実態を知る機会はいくらでもあった。しかし、なぜか認知しない。このことについて書きだすと長くなるので、いずれ。



ここまで書いて、虫とり名人のいでたちを紹介したくなった。今、ご本人は甲虫といっしょに中之島あたりの木に登っているはずで、連絡がとれない。

かくて、無断掲載、事後承諾の虫と入り装束。形がきまっている。有り難いことに、写真ははじめからぼやけていた。

∇…095

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