じじらぎ

« 出港延期    二百十日 »

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

防災の日

地震、雷、火事、親父…という。 はて?
語彙が死語になるのは知られているが、言い回しや成句が陳腐になってしまう現象もある。

地震、雷、火事、親父…という言い回しを聞いたのは小学生のころだった。 思えば、今からざっと60年前。

その時に、何のこっちゃ? と思った。

4つが4つとも、ちっとも怖くない。 ピンと来ないのである。


経験のなさと未熟さのせいかもしれない。 

地震は小さなものしか知らなかった。 グラグラ揺れても、いつまでも揺れつづけることはない。 おや、地震かな…と思っているうちに収まってしまう。

火事は疎開先で、空の一角が赤くなっているのを見た。 すごいとは思ったが、怖くはなかった。このときの空襲で実家が焼けたのは後で知った。

ひねた子で、雷さまが臍をとりにくるなどという話は信じなかった。 土地の言葉では雷をドロメッサアと言った。 ちょっとおどけたような響きがあって、怖い連想をもちにくい。

長じて屋久島の尾根の上で雷雨に見舞われた時は、濡れた岩に這いつくばって動けなかった。 しかし、これも怖いというに当たらない。 好んで山に登るのには雷の危険を覚悟しなければならない。

 
肝心要の親父は、煙たくはあっても怖いということはなかった。 テキとして手ごわいのは母親の方だった。

すでに、働く男たちの姿が見えにくくなっていた。 農地や漁場など先祖から受け継いできた生産と暮らしのよすがをつかみ金で手ばなし、経済成長に巻き込まれていく時代が始まっていた。


 
要するに、どれをとっても怖くないのである。 現実に即して言い直すとすれば、さしずめ、地震、台風、火山、嬶ぁ。

嬶ぁを除く3つは日本とかかわりの深い自然災害である。 外国のことは参考にならない。 我が国の国家目的の最たるものは、これらの災厄から国民を守ることであろう。

これが出来ない国なら要らない。 アメリカの軍隊の戦略に従い、過剰なアメリカの兵器を引き受けているだけの組織なら自衛隊なんぞ要らない。 


話が脱線したが、一つ抜けているのがあった。 なんとしても原発。 

恐怖の最たるものは、理不尽な不都合がいつまでも続くことであろう。 

台風の足の遅いのは困る。

しかし、それ以上に困るのは、不都合が拡大していくことだ。 平和利用と称しながら核の被害は拡散していく。



嬶ぁについては四国在住の人から問い合わせがあった。 味噌なめて 晩飲む焼酎に 毒はなし 煤け嬶に酌をさせつつ…という歌の由来を教えてほしいという。

調べてみたら今までの思い込みと違った。「煤け嬶に酌…」のくだりから親父がこわかったころの鹿児島の話かと思っていたのが、元歌を詠んだ人は秋田の人だった。

昔の男は鹿児島でも秋田でも存在感があった。 それはそれとして、「煤け嬶」 に酌をさせながらも、本当のところは一目も二目もおいていたという図式が思い出されてほおえましい。






 
関連記事
COMMENT
COMMENT FORM
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS 管理者にだけ表示
TRACKBACK
TB URL : http://jijiragi.blog105.fc2.com/tb.php/803-e12e358b
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。