じじらぎ

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「刻を忘れさせる島」

出港延期になっていた村営船「フェリーとしま」 は欠航になった。 

宿の予約客は4人。 女将は予約取り消しの電話がいつ来るのか、ずっと気にしていた。 益体もない話である。


村役場の観光パンフレットは「刻(とき) を忘れさせる島」 とうたう。 よほど気にいったのか、手あかのついた決まり文句を毎年くりかえし使っている。 

しかし、島にいると、ほんとうに時がなくなったかのように思うこともある。 

それをひしひしと感じさせられるのは、船が来ないとき。


厳密に言えば、時を忘れるのではない。 時を奪われる…、あるいは時から見放される…。


船が来ないと観光も成り立たない。  

…時から忘れられた島。 そこに人が住んでいるのに、本土にある村役場からも忘れられていく気配。  
終日雨。 やりかけていた仕事が気になっていて表に出たいのだが、いつまで待っても小降りにならない。 


部屋にこもってなすべきことも色々あるではないか、と自らを慰める。 

しかし、どこから手をつければいいのか…。 たまたま目についたところをつまみ食いすることで誤魔化す。


「急ぐな」 というのが死に損ねたあげくに得た唯一の悟り。

資料の片づけなどをゆるゆるとやる。 思った通りはかどらない。  

日の過ぎるのが早い。



わけもなく、音信の絶えた友人知人を思いだす。

電話機の登録機能に番号が残っていて、以前かけたとき通じなかった友人がいた。 電話してみたら7,8年の時を越えて、いきなり本人が出た。

声が若いのに驚きながら「生きてたのか?」 と妙な挨拶をしてしまった。 
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