じじらぎ

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「吐火羅国」 幻想

臨時議会があるというので住民センターにテレビ中継を見に行った。 議題はまず人事院勧告に伴う職員給与の改定、午後から港の改築工事の件。

午後の質疑では土木技術にかんする専門用語が飛び交う。 討議資料がないので、音声だけでは何を言っているのか分からない。 

港湾土木、海洋土木のことも勉強しないといけないのかな…。 やれやれ、と思ったが、すぐに思いなおす。

そうだ! 勉強をしてはいけないのだ。
 

小宝島は日本でいちばん遅くまで艀(はしけ) のあったところとされる。 ようやく、平成2年(1990) になってフェリーが接岸できるようになった。 

それから20年余。 なお、風まかせ波まかせで船が抜港、通過する。 

勉強が何の役にも立っていないのである。 

おーい! もともとはみんな勉強嫌いのくせに、下手な勉強なんか止めれ! 
質疑応答で、小宝島に次いで抜港の多い平島の議員が立った。 他の島の裏港の整備もいいが、抜港の解消を最優先することは出来ないのか…という。 質問というよりも要望である。

村長は「まぁ、技術的なことは私もよく分かりませんけれども……九州整備局と協議しても、補助金が決まってからの変更はむずかしい」 と言う。

「むずかしい」 という態度では困る…となお食い下がる議員に、わりと長い答弁があった。 中身は同じ。

「技術者であると(村長自身が土木技術の専門家であれば…との意か) つっこんで物が言えるんですが、工事的なものはドシロウトで残念です。 順番があったり、問題があったり……今後はご指摘を受けて協議は進めるべきだと思います」 

なるほど、平島さえこんなあしらいをされるのなら、小宝島の港が整備されるのは何十年先のことか…。


言うまでもないが、村長は決して素人ではない。 だいたい、3期12年目の村長が右も左も分からないドシロウトだとしたら島民の立つ瀬はない。
 
問題は技術ではない。 行政の任にあるものの熱意ではないのか?


10月に小宝島で開かれた村政座談会で、天候によっては小宝寄港の順番を入れ替え抜港をなくす工夫をして…と要望を出したら、「運輸省」 との協議がむずかしいとの答弁だったことは前にも触れた。

だいたい、運輸当局が航路問題でやかましいことを言うのは、競合による共倒れを防ぐためである。 島民の唯一の足である村営船の運航にタガをはめ島民に不自由を強いて平気なほど官僚が意地悪だとは思えない。



55年前、十島村役場は中之島から鹿児島市泉町に移転した。 関係業者との接触交流、県や国との協議折衝に便利だというのが主な理由だった。 

半世紀に及ぶ役場と管轄地の乖離。 主要官庁がある東京、福岡、熊本に近いという利点が生かされていないとすれば、なんのためだったんだろう。   


もう、勉強なんかやめてほしい。 不勉強だから…などと底の割れた謙虚さをひけらかすのも見苦しいことだと知るべきだ。


ならば、勉強をしないで、どうすれば問題が解決するのか? 答えは簡単。

…役場の機能を細分化してでも良いから各島に戻せばいい。 役場、職員の島復帰。
 
官庁への協議、かけあいにはムシロ旗こそ掲げないが、長時間船に揺られ、涙のあとや汗の饐えたにおいを拭く間も惜しむ勢いで押しかけて、迫力で押し切る。 むかし役場が島にあったころはそうして話を通してきたはずである。 


その労を惜しむのが面倒になったのならやむを得ない、村と島を完全に分離する。 

役場そのものをリストラして七島は総務省直轄ということにしてもらう。 それが出来ないと言うなら、いっそ日本国から独立して密貿易、海賊行為、鉄火場の胴元をして食いつなぐ。 それが子どもの教育上良くないと言うなら、非戦非核の永世中立国を宣言して海洋・熱帯科学の研究、先端技術の開発、福祉教育医療の実験区域とする。

……などというのは叶わぬ夢か。 


すぐに役場機能の島への復帰ができないなら、せめて1年のうち1カ月でもいい、村長さんも、村の職員も交代で島に暮らしてみたらどうだろう。

議員に小宝島出身者はいないので、議員さんには小宝島に1週間でも暮らしてもらって島民の声をジカに聞いてほしい。 


島に住むのがどうしても嫌というなら、なぜ嫌なのかをじっくり考えればいい。 

考えに考えた挙句に、小宝は無人島にするという結論になるかもしれない。 それもいい。 しかし、島がないのに役所だけがあるというのは意味がない。 役場も順次無人化する覚悟をしておくべきだろう。 

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相互リンク、光栄の至りです
48歳のとき、取材で屋久島を縦走したのが初めての山体験でした。 上司が必死になって止めるのを振り切って冬山にも挑戦しました。 このときの縁で山に詳しい友人が何人かいます。

屋久島に行くのもトカラに行くのもルートは鹿児島市を起点に放射状になっていると考えた方がいいでしょう。 同一方向でも途中で繋がる道はない。 

小宝島には温泉と空と海しかありません。 それでよろしければ、女将ともども大歓迎です。   
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