じじらぎ

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断水

水道が出なくなった。 海水から塩分を抜いて真水にする装置が故障したらしい。 

朝、放送があったというが、聞いていない。 1148時になって修理が終わった旨のアナウンスがあった。 

今から貯水タンクに水を溜めはじめ、十分な水圧になって正常に使えるのは夕方からという。
今朝は暗いうちから自室の整理を思いたった。 いったん始めたら時を忘れる。 

気がついたら普段なら朝食をとうに済ませている時分。 階段を降りてくる女将の足音が聞こえたので小言を食う覚悟を決めたら、いつになくあわてた様子で外に出ていった。 水道が出ないという。

それにしても、気づくのが遅い。


なんとも呑気な話だが、それなりの理由はある。

パパラギでは飲用には本土から名水を運んでもらっている。 生活用水は雨水。 

裏に大きな貯水槽があり、これに天水をためる。 ほかにもう一つポンプ付きの貯水槽があり、ここで上水道もいったんためておき、水圧を維持する仕組み。 

直接に水道水を供給する蛇口もあるので、ざっと4系統。 図らずもバックアップ体制が整っている。 


ただ、これには問題があって、ポンプを動かすのに電気代がかかる。 ポンプが壊れたら島内では修理できない。 

先日は業者にポンプ全面依存を脱却するための配管のやり直しと、上水と天水の切り替え操作の簡略化をお願いした。 それが滞在時間切れで中途半端になって、配管系統がどこまで手直しされたのかも分からないまま使っている。 

ともかく、きょうの断水で、上水の供給が半日ほど途絶えても、トイレなどの生活用水に不自由がないことが分かった。 水道の断水がもっと続けばどうなるのかは分からない。 
 



余計なおしゃべりをしてしまった。 なによりも厄介なのは、島全体の給水体制が今のままで良いのかという問題。
 

島の海水淡水化装置は発電所の隣にある。 いつもは鍵がかけられていて無人。 イオン交換方式で真水がつくられ、ベラボウな電気代を食っているという。

ベラボウというのはどの程度なのか、取水、排水はどうしているのか、管理上の課題はないのか…などなど、気にかかることも多い。

安全上の問題があるのも分かるから、今まで立ち入って詮索するのは控えてきた。 しかし、今回のようなことがあると、何も知らされないままというは落ち着かない。


きょうのことでは、広報のあり方、村役場がとるべき責任について考えさせられた。

公共の利害にかかわる情報の開示はむずかしい。 これに責任をもてる民間の任意団体は現実には存在しない。 

実はこのために役所がある。 公正に管理された情報が過不足なく公開されることが社会をよりよくするための論議の前提である。 書生論義みたいになるけれども、情報は民主主義の基本。 

情報の適切な管理・開示にはこれに伴う利害の当事者にならない中立的な存在がどうしても必要になる。 それがお役所。

きわめて難儀な仕事を業務として引き受ける、そんな因業な役回りを自ら選んだのが公務員。 ご苦労なことだから最低限の身分保障がしてある。

 
十島村では情報の管理・開示は正常になされているとは言い難い。 公務員がいるのに、公務員しかできない仕事がなされていない。

村役場に職員はいるが、役場は鹿児島市にあって職員は村に住まない。 今どんな情報が、どの辺のところまで必要で、どこに、どんな形で伝えればいいのか分からなくなった。 それが当たり前になった気配。


一般村民には「十島村防災無線」 の拡声器の声が天の声のように響く。 これの過不足はひどい。 

くり返し聴いても、意味の分からないものもある。 かと思えば、分かり切ったことがクドクドくり返されたりする。 

もともと、音声だけでことを伝えようというのに限界がある。 それが明確に意識されないままだと“必要悪” のはずがただの迷惑行為になる。  

このところ夕方の定時には歳末助け合いの募金呼びかけが延々とくり返されている。 貧乏県・鹿児島でも最貧の村で響きわたる不思議な“音の風景”。 

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