じじらぎ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

村の2大失政

5月の小宝島はネット不通、通信途絶で明けた。



小宝島の「結(ゆい)ネット」は1日夕、突如切れ、間を置いて一時的に開通したのち深夜から2日午前まで不通状態が続いた。

この状態なら以前、鹿児島大学の共同研究機関などが実験的にやっていた方式の方がまだましではないか。


この方式には欠陥が2つあった。 一つは、天候の影響を受けやすいこと。 

しかし、最新最強を誇る「結ネット」がこんなにプツプツ切れるのであれば、同じこと。


大学方式では、ほとんどの不具合が分校に設置された中継器をリセットすれば回復した。 この点で、大学方式の方が便利だった。






ネットが切れると、真夜中でも未明でも自転車を漕いで分校に走る。 骸骨の標本の右手のあたりの壁を探って養護室の照明のスイッチが見つかったら一件落着。 たいていのトラブルは養護室の天井近くに据えられた中継器をリセットすれば修復された。

暗闇の養護室に忍び込んで骸骨と握手に行ったころが懐かしい。





この方式のもう一つの欠陥は重大である。 

なんとしても事業コストが安すぎた。



村ご自慢の愛称「結ネット」は2年がかりの事業で、費用は9億円余。 

これに比べると、大学を中心とした研究グループンの実験方式は、私の推定するところ100万台から2,300万円以下の予算規模ではなかったんだろうか。

担当の研究者たちは旅費、滞在費をきりつめ、日程もやりくりしながら島めぐりをしていた。 宿屋の下足番としては同情を禁じ得ないところがあった。



ここで、安上がりの方がいいではないか…などとおっしゃる方がいればド素人である。 お役人、政治家の心理と行動をご存じない。 

ありきたりの良識や常識が通じると思ってはいけない。 日本の偉い人たちは自分の懐が痛まない公共事業をやるときは、大盤ふるまいして派手にやるのを喜ぶ。 

あろうことか、飛び切りの貧乏自治体である十島村でも、それが行われた。


安上がりだったのは大学の実験だけではない。 結ネットの設置とほぼ同時期にドコモの技術者が来て、携帯電話と同じ電波でネット通信をするための中継装置の整備をした。 

工事はよほどお手軽に見えた。 どんなシステムなのかは知らないが、通信速度も結ネットとそれほどの遜色がないようにみえる。

これまでのところ小宝島ではドコモのネット電波が切れたことはない。



こんなことなら、村が au やソフトバンクに働きかけて、中継施設を整備してもらった方がずっと便利ではないか? 本来なら通信事業者がそれぞれにやるべき基盤整備を村が援助しても大したお金のもちだしにはなるまい。


いまネット端末の機器はノートパソコンから軽量のタブレットに移行しつつある。 とくに塩害のある離島では、気密性の優れたタブレットが有利である。

私の経験では、島でコンピュータを内地並みに扱うと寿命はせいぜい3,4年。 潮風の強い日に窓を閉め忘れたままキーボードをたたくと電源パネルをやられる。



腱鞘炎になって腕も指も満足に動かなくなっていらいタブレットを併用している。 いずれ寝たきりになって、タブレットしか使えなくなる時期がくることを覚悟をしているが、たまたま買い求めた機種がドコモ系ではないので、そのままでは島で使えない。




この辺の事情を村長さん、副村長さんら行政のトップはおそらくご存じない。 というより知ろうとしなかった気配さえある。 


驚いたのは、時期外れの昨年11月に鹿児島市であった本土復帰60周年式典で、近年の画期的な事業として皆既日食と結ネットが喧伝されたこと。

私に言わせれば、近年の2大失政。 それが功績として手前味噌の評価がなされる。


島と鹿児島市にある村役場の“温度差” はここまできた。



ちなみに、結ネットの事業費9億円を十島村の世帯数で割ると、一世帯当たりざっと250万円。 2年間でこれほどの現金収入を得ている世帯が島にどれくらいいるんだろうか?



関連記事
COMMENT
千歳さん、ありがとうございます
ボーダフォンって、もうないんですか! 私は行きがかりで au のタブレットを持つことになって、ほかのところの話は疎い。 ソフトバンクというのは長い間、人気のあるサラ金だと思っていて、それがなぜ野球をやるのか首をひねっていたところでした。

小宝島の「結ネット」は宝島から無線で電波を受けて、牧場の牛小屋あたりから村の出張所まで光ファイバーを敷設、再び無線で各戸と結ぶ方式。 なぜそうするのか? 昔のお色気映画は、白黒だったのが突如、カラーになったりした。 それを思い出しますが、その手の映画は正直に「パート・カラー」と表示していた。

十島村は世帯数およそ370。 納税免除・生活保護世帯は平均的な本土の村よりも多く、一般島民より高い収入を得ているはずの役場職員は本土の都市部に住み、島には「出張」でやってきます。

採算、回収を度外視した無茶苦茶な投資がなされるのは、後ろめたい気持ちをごまかす心理があるんでしょうか? それにしても、鳩に豆鉄砲のような訳の分からないばらまきが目立ちます。 

筋の通らないばらまきと行政サービスの過不足は、村民の間に相互不信と不公平感をもたらしているような気がします。


 

聞いたような話ですが
「君ーっ、こんな額じゃ補助金が貰えんだろう。もっと事業規模を膨らましなさい」
事業内容によって補助金の交付が決められているらしいのです。一例として、「広域農村道路」。無駄に広くて綺麗なのが多いです。

約2800世帯の全世帯に「光ファイバー」を敷設した町があります、調べたら事業規模は約10億5千万円。一世帯あたり、38万円弱。5千円の使用料を取ったとしても、七年でも元を取れない計算になります。

「結ネット」。確か、子宝島は宝島と無線接続でしたよね。物を見てないので想像するしかないのですが、設置前に果たしてどこまでの試験をしたかですね。気象然り、電源然り、陸とは条件が全く違いますよね、そこらへんではないかと。「リセット」も、大学の実験の時はじじさんが夜中でも行けましたが。今は設備を触れるのは……。

PCが短命な島ですか。ん~、新品は買えませんね、中古で使い捨てにするのが得なような。
余計な事ですが、「ボーダフォン」はとうの昔に「ソフトバンク」に買収されてます。
古い名前だと沖縄がまだ「セルラー」ですね。
COMMENT FORM
NAME
TITLE
MAIL
URL
COMMENT
PASS 管理者にだけ表示
TRACKBACK
TB URL : http://jijiragi.blog105.fc2.com/tb.php/946-283cdb35
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。